自分をえらんで生まれてきたよ

いんやくりお君の『自分をえらんで生まれてきたよ』を読んだ。

重度の障がいを持って生まれた男の子の、生まれる前の記憶などをまとめたお話。

いんやくりお君は、体内記憶や、それ以前の、お母さんのお腹に入る前からの記憶があり、小さい頃から、この世のしくみや神様のことなどをずっと母親に伝え続けていて、それがまとまったのが本書となっている。

摩訶不思議な話だが、このお話が本当か嘘かはわたしにとっては問題ではなく、りく君のお話を聞いていると、なぜか自然に涙が零れてしまう。

「生まれる前ね、
神様と約束した。
ママといっぱい話すって。」

「ママとぼくは、ひもで結ばれているの。
にじいろの、伸びたり縮んだりする、ひも。
神さまが、結んでくれたの。
心の目で見ると、見えるよ。
だから、離れるとさみしいの。
だから、いっしょにいるの。」

「ママに、しかられると、ぼくの心の花が、かれちゃうの。
だから、ママ、ぼくがいたずらしても、
しからないでほしいの。
ぼくは、いたずらしたいんだから、
ママもいっしょに、いたずらしようよ」

りお君は、赤ちゃんが生まれてくるのは、みんなを幸せにするためだと言う。

りお君が病気で生まれてきたのも、他の病気で生まれる子や、お母さんたちを、励ますためだと。

病気だったから、心の言葉が話せるようになったのだと。

みんなが幸せになって、地球を守り、大きくするのがこの世に生まれた人間の役目だと。


もしそうであれば、この世の悲しみも、苦しみも、怒りも、すべて幸せを感じるためのプロセスなのかもなぁ、と思った。

色んな感情を味わうことで、幸せもより一層深く感じることができると思うから。


「ぼくは、ママが大好きだ。
どことどこが好きかっていうと、
ぜんぶ好きだ。
ママが怒っているときも、
ママが好きなんだ。
ママ、大好き。
ぼくにいのちをくれて、ありがとう。」

この言葉は、息子がよく言うことと似ている。

息子は、わたしが怒って恐い顔をしている時も、笑っている時も、泣いている時も、家でくたびれたシャツを着て、ボサボサの頭に素っぴんでいる時も、
「ママ、可愛いよ。大好き」
と言ってくれる。

ひょっとしたら、子どもは、親が子どもを好きな気持ちよりももっと強く、親を愛してくれているのかもしれない。

親になるということは、手のひらいっぱいに愛を抱えた小さな天使に、無条件に愛されるということだ。

改めて、親になって、良かったなぁと思った一冊だった。








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