イヤイヤ期=敏感期?

息子がよく泣く。3歳半を過ぎても本当に良く泣く。

確実に周りの年下の赤ん坊よりも良く泣いているんじゃないかと思う。

泣くのは主に、自分の言っていることが上手く伝わらないという時。

もしくは、こちらが忙しくて手が離せないときなどにちゃんと聞いてあげていない時。

息子は途端に涙目になり、何度も何度も自分の言っていることを繰り返す。

生返事では許されないんだなと都度思う。

それから、物事の順番などが乱れるとき。

たとえば、平日家に帰ってくると、まず録画テレビ、それからご飯、お風呂。

自分の中でこれは決まっているようで、汗でべたべたになっているからと言って、先にお風呂にでも誘おうものならもう半泣き状態。

仕方ないので効率が悪くとも順番どおりにする。

それから洗濯物を畳むときなど。

手伝ってくれることはとても嬉しいのだが、端と端を上手く重ねられないとか、畳んだものが真直ぐに揃わないとかになると途端に暴れ始めて手足をバタバタさせる。

なので余計に時間がかかってしまい、正直あまり助からない。

それどころか、いつ発狂するかと思ってこっちは内心ヒヤヒヤである。


こういう諸々のことから、この子はなんでこんなに神経質で頑固なんだろう?

とずっとずっと疑問だった。

他の子を見ていてもあんまりそういう場面に遭遇しなかったから、うちの子だけがどこか発達上おかしいのかな?などと思ったりもしていた。


だけど今回この本に出会って、かなり救われた思いがしている。



お母さんの「敏感期」―モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる



著者はモンテッソーリ教育の第一人者。

モンテッソーリから見た幼児期特有の性質と、その教育のメソッドをたくさん紹介してくれている。

マリア・モンテッソーリという名前は何度も聞いたことがあったけど、あまり馴染みが無かった。

だけど本書を読んで、すっかりモンテッソーリを崇拝してしまった。

幼児期の「こだわり」や「神経の過敏さ」など、あまりにも息子の事例のようなことがたくさん書かれてあって、その秘密を丁寧に説いてくれていたから。


読み終えて、
「そうか。我が息子は、たったいま、「感覚」や「秩序感」の敏感期にいるんだな」
と深く納得できた。

彼女によると、幼児期というのは、一生に一回きりの特別に敏感な感受性を発揮する「敏感期」という時期が訪れるのだという。

この「敏感期」になると、子どもは環境から必要なものを吸収し、自分を創っていくために、強い感受性を発揮して、大人では理解し難いちょっとしたことにも敏感に反応するようになる。

その子どもの特別な感受性は大人になると無くなるので、大人にはしばしば理解できない奇妙な行動として目に映る。

大人にはなんでもないようなことにこだわったり、執着したりするので、思わずイライラしてしかりつけてしまうのだと。

でも、子どもだって、「内面から押しあげてくる生命力に導かれ、その時期にこそ、しなければならない自然からの宿題をしているので、そうかんたんにはゆずれない」のだ。

まさに、子どもと親との本気の戦いである。

しかしこのことを知った今、わたしの中の胸のつかえが取れたような気がして、なんだかすっきりした。

そしてなるべく、子どもをただ頭ごなしに叱るのではなく、その敏感期に付き合ってあげようという気になった。

きっとそれは長くは続かないだろうということがわかったから。今の時期だけでも、もっともっと暖かく見守ろうかと思うようになった。

もちろん余裕がなくなりそうもいかなくなる時も多いけど…。 


よく、この時期の子どもの状態を良く「イヤイヤ期」や「反抗期」と読んでいるが、それは実は、見方を変えれば「敏感期」になっているというだけのことなのかもしれない。


そしてこの本のタイトルである、「お母さんの敏感期」となっているように、この時期はそんな子どもの敏感期につき合い、いろんなことに対して考えたり工夫したりする時期になるということから、親も敏感期にあるのだという。

イライラしているわたしも今ちょうど、「お母さんの敏感期」真っ盛りにいるのだろう。

そう考えると、なんだか一生に一度のこの瞬間を、もっともっと大事にしていきたいと思えた1冊だった。

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